インスタグラムの「非公開アカウント」設定を知っていますか?
インスタグラムの非公開アカウントは、見ず知らずのユーザーに自分の投稿を非表示にするプライバシー設定です。
非公開アカウントを活用することによって、より安心してインスタグラムを使うことができます。
今回はそんな非公開アカウントについて、その概要や他のユーザーからの見え方などを詳しく解説します。
インスタグラムの非公開アカウントとは?
インスタグラムの非公開アカウントとは、自分が承認したユーザーにしか自分の投稿を見られないようにするアカウント設定のこと。
基本的にインスタグラムでアカウントを作成すると「公開アカウント」に自動的に設定されていますが、公開アカウントは誰でもアカウントページを覗くことができるので、見ず知らずの第三者に覗き見されてしまう、という事態が起こることがあります。
アカウント目的が、フォロワーを増やすことだったり、商品の売り上げやお店への集客アップ、認知度を向上させたりするビジネス目的であれば、公開アカウントであっても問題はありません。
むしろ公開アカウントでないと、新規ユーザーにフォローしてもらうことが難しいため、公開アカウントとして運用をするべきです。
しかしアカウントを利用する目的が「知り合いや友達と繋がりたい」「知り合いや友達とコミュニケーションをとりたい」「著名人の投稿をチェックしたい」などのプラベート目的であった際には、見ず知らずのユーザーに勝手に覗き見されてしまう、という事態は避けたいですよね。
また、インスタグラム限らずSNSで何かを投稿することは、個人情報がバレて特定されてしまうこともあるため、どうしても抵抗がある方もいるでしょう。
そのようなユーザーであっても、安心してインスタグラムを利用することができる機能が「非公開アカウント」設定です。
アカウントを非公開設定にすると、承認していないユーザーからは、アカウントページが以下のように表示されます。
公開アカウントであれば表示されるはずの、過去に投稿した全てのフィード投稿、リール投稿、タグづけされた投稿を見ることができません。
そのため、見ず知らずのユーザーがアカウントページにたどり着いたとしても、過去の投稿が全て見られないようになっています。
しかし、ユーザーネームや名前、自己紹介文などは誰でも見られるため、非公開アカウントにすると知り合いからも認知してもらえない、という事態は避けることができます。
それでも非公開アカウントにして、第三者に投稿が見られたくないのであれば、個人情報をユーザーネーム、名前、自己紹介文に記載することはお勧めではありません。
あくまでも知り合いや友達には自分であることがわかるように、自分と紐づけられるようなニックネームや名前を記載するようにしましょう。
また非公開アカウントをフォローする際には、すぐにフォローボタンを押してフォローができるわけではなく、まずは「フォローリクエスト」を送る必要があります。
「フォローリクエスト」を受け取ると、「承認」するか「拒否」するかを選ぶことができます。
「承認」を選択すると相手を承認したことになり、相手はあなたの投稿を見られるようになります。
しかし「拒否」をすると、相手はあなたの投稿を見られないままです。
そのため、知り合いや友達など投稿を見られても大丈夫な相手であれば「承認」、知らない人や投稿を見られたくない相手であれな「拒否」をすることで、匿名性を高めることができます。
また非公開アカウント設定にすると、フォロー関係にないユーザーからDMが来た際に「リクエスト」に届きます。
DMの「リクエスト」を開くとメッセージを見ることができ、そこでもまた「承認」か「拒否」を選ぶことができます。
「拒否」を選択すると受信したDMのメッセージがなかったことになり、「承認」を選択するとDMのメッセージに返信をすることが可能です。
このように非公開アカウントは、インスタグラムで不特定多数のユーザーと交流することに不安がある方におすすめの機能。
しかし非公開アカウントに設定したからといって、必ずしも投稿の内容が漏れないというわけではないので注意しましょう。
SNSに写真を投稿することには、特定をされてしまうリスクを避けることができません。
あくまでも非公開アカウントは「少しでも第三者に投稿を見られてしまう機会を減らしたい」という機能であることを理解しておきましょう。
また、非公開アカウントはプライベートアカウントでしか設定できないアカウント設定でもあります。
インスタグラムではプライベート目的の方向けの「プライベートアカウント」、ビジネス目的の方向け「プロアカウント」の2種類あります。
プロアカウントはフォロワーを増やして、商品の売り上げや集客のアップ、認知度アップを目的としたユーザー向けのものなので、非公開アカウントに設定することはできません。
そのため、非公開アカウントに設定したいのであれば、必ずプライベートアカウントである必要があるので注意しましょう。
インスタグラムで非公開アカウントにしたときの見え方
インスタグラムで非公開アカウント設定にした時に、第三者からはどのように見えるのでしょうか?
どこまでが公開され、どこまでが公開されないのかがどうしても気になりますよね。
具体的に、非公開アカウントにした時に公開される項目と公開されない項目は以下の通りです。
公開される項目 | ユーザーネーム アイコン 名前 自己紹介文 投稿数・フォロワー数・フォロー中の数 他ユーザーへの「いいね」やコメント、ストーリー閲覧履歴 |
公開されない項目 | フィールド投稿 リール投稿 ライブ動画 タグづけされた投稿 ストーリー ストーリーズハイライト フォロー関係にあるアカウントの一覧 ハッシュタグ検索 外部のSNSでシェアされた内容 |
それぞれの項目について、詳しく解説します。
非公開アカウントで公開される項目
非公開アカウントに設定をしても、変わらず公開される項目は以下の通りです。
- ユーザーネーム
- アイコン
- 名前
- 自己紹介文
- 投稿数・フォロワー数・フォロー中の数
- 他ユーザーへの「いいね」やコメント、ストーリー閲覧履歴
基本的に、アカウントページの上部に表示される情報は公開されます。
非公開アカウントに設定すると非表示になるのは、過去に投稿した全ての投稿がメインであり、アカウントページの情報は表示されたままなので注意しましょう。
アカウントページで公開される項目がいくつかあるのは、知り合いや友達に「どのようなアカウントなのか」がわかるようにするためです。
アカウントページでユーザーネームやアイコン、名前、自己紹介文までも非表示になってしまうと、一体誰のアカウントなのかがわかりません。
誰のアカウントであるのかわからないと、繋がりたいユーザーとも繋がることが難しくなってしまうなどのデメリットがあります。
そのため「どのようなアカウントなのか?」がわかる項目は表示されたままで、投稿の詳細は非公開になる仕組みです。
どのようなアカウントかがわかる一方で、ユーザーネームや名前、アイコン、自己紹介文によって、自分だとバレたくないユーザーにも自分だとわかってしまう可能性があるので注意が必要です。
自分だとバレたくないのであれば、ユーザーネームや名前、アイコン、自己紹介文で自分だと思われないように工夫を行いましょう。
また他のアカウントに「いいね」やコメント、ストーリーズの閲覧などのアクションを行うと、ユーザーネーム、アイコン、名前が表示されます。
ストーリーズの閲覧は投稿者しか確認できませんが、「いいね」やコメントなどの履歴は第三者も閲覧することができるので注意しましょう。
また非公開アカウントであっても、「いいね」やコメントなどのアクションを行なった際には、相手に通知される仕組みは変わりません。
基本的に自分の行なったアクションは、非公開アカウントに設定しても非表示になることはないので、バレたくないのであれば慎重に行うようにしましょう。
非公開アカウントで公開されない項目
非公開アカウントで公開されない項目は、以下の通りです。
- フィールド投稿
- リール投稿
- ライブ動画
- タグづけされた投稿
- ストーリー
- ストーリーズハイライト
- フォロー関係にあるアカウントの一覧
- ハッシュタグ検索
- 外部のSNSでシェアされた内容
基本的に過去にアップしたフィード投稿、リール投稿、ライブ動画などが非表示になります。
公開アカウントでは過去の投稿が一覧で表示される部分は、非公開アカウントに設定すると「このアカウントは非公開です」と表示されます。
タグづけされた投稿も、非公開アカウントでは簡単に見ることができますが、非公開アカウントに設定すると見ることができません。
もちろん、ストーリーズを投稿しても承認したユーザーにしか投稿したことがわからない仕組みになっています。
公開アカウントでストーリーズを投稿すると、アイコンの周りに新規投稿を表す色のついた枠が表示され、フォロー関係にないユーザーでもタップするだけで気軽に閲覧することができます。
しかし非公開アカウントでストーリーズを投稿しても、フォローを承認していないユーザーにはストーリーズが投稿されたことさえも気づかない仕組みなので、ストーリーズも安心してアップすることができます。
また非公開アカウントに設定すると、アカウントページの上部に表示されている情報は公開されることを紹介しました。
しかし「フォロワー数・フォロー中の数」は「数」だけが表示される仕組み。
公開アカウントでは「フォロワー数・フォロー中の数」をタップすると、フォロワーやアカウントがフォローしているユーザーを一覧で閲覧することができます。
しかし非公開アカウントでは「フォロワー数・フォロー中の数」をタップしても、ユーザーの一覧が表示されることはありません。
また投稿にハッシュタグをつけてアップしたとしても、ハッシュタグ検索で投稿が非表示になります。
そのため「不特定多数のユーザーに見られたくないから」という理由で、ハッシュタグをつけて投稿することを躊躇する必要はありません。
しかしフォローを承認しているユーザーがハッシュタグを検索した場合のみ、投稿が表示される仕組みになっているので注意しましょう。
またインスタグラムの投稿を、他のSNSでシェアすることもあるでしょう。
公開アカウントでは他のSNSからアクセスしたユーザーも投稿を見ることができますが、非公開アカウントでは他のSNSからアクセスしたユーザーの中から、承認をしたユーザーのみが投稿を見ることができます。
インスタグラムで非公開アカウントにしたときの影響
インスタグラムで非公開アカウントにした際には、具体的にどのような影響があるのでしょうか?
インスタグラムで非公開アカウントにした時の影響は、以下の通りです。
- 全ての投稿の非表示
- プロフィール検索をされても投稿は見られない
- フォローはまずフォローリクエストになって届く
- タグ付け・メンションされても投稿は非表示
それぞれの影響について、詳しく解説します。
全ての投稿の非表示
前見出しでも解説しましたが、非公開アカウントに設定してからの大きな特徴は「すべての投稿が非表示になる」という点です。
基本的にすべての投稿とは、以下の通りです。
- 過去に投稿したすべてのフィード投稿
- 過去に投稿したすべてのリール投稿
- 過去に投稿したすべてのインスタライブ
- 過去に投稿されたタグ付けされた投稿
基本的に、過去に投稿したすべてのフィード投稿・リール投稿・インスタライブ・タグ付けされた投稿が非表示になります。
過去に投稿したすべての投稿が非表示になりますが、基本的には「アカウントページに表示されているすべての投稿が非表示」になります。
アーカイブに保存している投稿は、自分にしか見られないままです。
フォローを承認されていない、見ず知らずのユーザーがアカウントページにたどり着いても、投稿が表示される場所に「このアカウントは非公開です」と表示される仕組みです。
またウェブ版でインスタグラムを利用している場合でも、投稿はスマートフォンで利用している時と同様、非表示になります。
過去には「ウェブ版であれば見られる」ということもありましたが、現在はウェブ版で閲覧してもフォローを承認されていなければ投稿は表示されません。
また、ウェブ版だけではなく外部のSNSにインスタグラムの投稿を共有しても、投稿は非表示される仕組みです。
外部のSNSにインスタグラムの投稿をシェアした場合も同様、「このアカウントは非公開です」と表示されて見ることができません。
インスタグラムでフォローを承認されたアカウントであれば、シェアのURLをタップしてインスタグラムアプリから閲覧したり、アカウントにログインしたりすれば見ることができます。
そのため、非公開アカウントにすればインスタグラム上はもちろん、ウェブ版インスタグラムでも、外部SNSにシェアをしても投稿が見られることはないので、安心して投稿をすることができます。
プロフィール検索をされても投稿は見られない
非公開アカウントに設定すると、プロフィール検索をされた場合でも投稿が見られることはありません。
インスタグラムでは、ハッシュタグ検索のほか、場所検索など様々な検索方法があります。「名前」もしくは「ユーザーネーム」を検索欄に入力することによって、プロフィール検索をすることも可能です。
インスタグラムでは、非公開アカウントに設定しても「名前」もしくは「ユーザネーム」で検索された際にはアカウントが検索結果に表示されます。
しかし公開アカウントであれば検索結果に表示されたアカウントをタップするだけで、アカウントページに移動し、プロフィール欄や過去の投稿を一覧で閲覧することができます。
非公開アカウントの場合、検索結果に表示されたアカウントをタップするとアカウントページが開くことは変わりませんが、見ることができるのはアカウントページのプロフィール欄のみ。
アカウントページで閲覧できるはずのすべての投稿は、「このアカウントは非公開です」と表示され見ることができません。
しかし投稿以外の「ユーザーネーム」「名前」「アイコン」「自己紹介文」などは誰でも閲覧することがあるので注意が必要です。
どうしても自分のアカウントだと知られたくないのであれば、アカウントページの「ユーザーネーム」「名前」「アイコン」「自己紹介文」を編集して自分だとバレないように工夫しましょう。
フォローはまずフォローリクエストになって届く
非公開アカウントに設定することによる大きな特徴の一つは「フォローはまずフォローリクエストになって届く」という点です。
通常の公開アカウントであれば、アカウントをフォローしたい場合は「フォロー」のボタンをタップすることでフォローをすることができます。
「フォロー」ボタンをタップすると相手に「(ユーザーネーム)にフォローされました」と通知が届き、相手はフォローを返すか・返さないかを検討します。
しかし非公開アカウントでは、フォローをしたい場合はフォローの前に「フォローリクエスト」を送り、承認されなければフォローを行うことができません。
非公開アカウントのアカウントページを開くと、通常のアカウントでは「フォロー」と表示されているボタンに「フォローリクエスト」と表示されています。
そのため、まずは「フォローリクエスト」をタップすることでフォローリクエストを送信し、「フォローをしても良いか?」の許可を、インスタグラムを通じて取る必要があります。
フォローリクエストが送信されると、相手には「(ユーザーネーム)からフォローリクエストがありました」と通知されます。
フォローリクエストには「確認」と「削除」を選ぶことができ、「確認」を押したら相手はあなたの投稿が見られるようになり、「削除」を押すと相手はあなたの投稿が見られないままです。
「確認」を押しても「削除」を押しても、相手に通知されることはありません。
「確認」を押したら、こちらも相手のアカウントをフォローする流れがほとんどですので、こちらが相手のアカウントをフォローすることで相手に通知が行くことが多いです。
また万が一「削除」をタップしても相手に通知は行かず、相手は再びあなたのアカウントページを訪れた際に投稿が非表示のままなのを見て、「削除」されたことを知る仕組みです。
しかしフォローリクエストを送ったからといって、フォローをしたことにはならないので注意が必要です。
フォローをするには「フォローリクエスト」が承認された後に「フォロー」ボタンを改めて押す必要があります。
また、自分が届いた「フォローリクエスト」を承認したからといっても、「フォロー」をしたわけではないので、フォローをしたい場合は「フォロー」ボタンをタップしましょう。
ちなみに非公開アカウント同士のフォローは、お互いにそれぞれ「フォローリクエスト」を送る必要があります。
「フォローリクエスト」が届いて承認をした後に、相手のアカウントページから、またこちらから「フォローリクエスト」を送ります。
もしくは「フォローリクエスト」を送信してから、相手から「フォローリクエスト」が届きます。
お互いが「フォローリクエスト」を承認し、かつ「フォロー」ボタンをお互いに押した場合のみ、相互フォローが完了します。
タグ付け・メンションされても投稿は非表示
他のユーザーからタグ付け・メンションされても、承認されているユーザー以外は投稿を見ることができません。
タグ付けとは、投稿に他のユーザーを紐づけてアップすることができる機能で、そのユーザーに必ず通知が行くので、そのユーザーに関係のある投稿だったり、そのユーザーに見て欲しい内容だったりする際にとても便利です。
またメンションは、他のユーザーと投稿を紐づけてアップすることができるだけではなく、コメントやDMにおいて名指しでメッセージを送ることができる機能です。
メンションされたユーザーは、タグ付けされた時と同様に必ず通知が行く仕組みになっているので、絶対に返信をして欲しい内容や目を通しておいて欲しい内容がある場合に活用することができます。
インスタグラムにおいて、タグ付けは新規投稿画面で、メンションは「@」の後にユーザーネームをつけるだけで簡単に紐付けすることが可能です。
その投稿を見た他のユーザーは、タグ付け・メンションされた部分をタップするだけで、簡単にそのユーザーのアカウントページに移動できるようになっています。
そのようにタグ付け・メンションを積極的にされることによって、より多くのユーザーとつながることができることがインスタグラムの狙いです。
非公開アカウントに設定をしても、タグ付け・メンションはフォロー関係である・フォロー関係ではないに関わらず、行うことができます。
そのため、いきなりタグ付け・メンションの通知がきて驚くこともあるかもしれません。
しかし通常の公開アカウントであれば、タグ付け・メンションの部分をタップすればアカウントページに移動し、過去の投稿をチェックすることができます。
非公開アカウントでもタグ付け・メンションの部分をタップすればアカウントページに移動する部分は同じですが、過去の投稿をチェックすることはできません。
非公開アカウントでは、アカウントページの過去の投稿の一覧がチェックできる部分に「このアカウントは非公開です」と表示されます。
そのため、万が一タグ付け・メンションをされたからといって、自分の投稿が承認していないユーザーに見られることにはならないので安心してインスタグラムを利用することができます。
しかし、投稿は見られないものの、誰でもアカウントページに移動することはできるので、自分だとバレたくない場合はユーザーネームや名前、アイコン、自己紹介文を自分だとわからないような内容に設定するようにしましょう。
インスタグラムで非公開アカウントにする方法
インスタグラムで非公開アカウントを設定する手順は、以下の通りです。
インスタグラムを開き、右下のアイコンをタップし、アカウントページを開きます。
右上の三本線マークをタップします。
「設定」を選択します。
「プライバシー設定」を選びます。
上部に「アカウントのプライバシー設定」の欄があるので、レバーをタップします。レバーが白色の場合は公開アカウント、青色の場合は非公開アカウントに設定されています。
非公開アカウントに設定した瞬間に、アカウントは非公開になります。