インスタグラムの普及に伴って、インスタグラムから集客をする企業も増えています。
しかしインスタグラムで集客をする方法とは、一体どのような方法なのでしょうか?
今回は、インスタグラムで集客をする方法やそのメリット、成功させるコツを詳しく解説します。
【インスタで集客をする前に】インスタの特性について
インスタグラムの集客について紹介する前に、インスタグラムの特性を知ることが大切です。
インスタグラムは2010年にリリースされたSNSで、日本語アカウントが設立されたのは2014年。
その後、2023年現在に至るまで利用ユーザー数は右肩上がりで、他のSNSと肩を並べる主要SNSになりつつあります。
それではインスタグラムとは、そもそもどのような特性を持っていて、他のSNSとどのような違いがあるのでしょうか?
- Twitterとの違い
- Facebookとの違い
それぞれのSNSとインスタグラムの違いを詳しく解説します。
インスタとTwitterの違い
インスタグラムとTwitterの違いは、主に以下の通りです。
- 写真・動画が必要かどうか
- 拡散機能があるかどうか
インスタグラムでは、投稿をする際に写真や動画が必要不可欠です。
様々な投稿方法がありますが、全ての投稿方法で写真・動画がメインになります。
一方でTwitterは、写真・動画を添付することも可能なものの、基本的には文章のみで投稿ができます。
インスタグラムは写真・動画で視覚的に情報を伝えるのに対し、Twitterは文章など文字がメイン。
投稿者がどのように情報を発信するか、ユーザーがどのように情報を収集するか、に大きな違いがあります。
また、Twitterにはリツイートや引用リツイートのような投稿を拡散されるための機能があります。
リツイートは他ユーザーの投稿を、自分のフォロワーにも表示させることができる機能です。
リツイートをすると、他ユーザーの投稿をそのまま自分の投稿欄に表示できるので、フォロワーにも投稿を見てもらうことが可能です。
引用リツイートは、他ユーザーの投稿に自分のコメントを付与して投稿ができる機能です。
しかしインスタグラムには、Twitterのような拡散機能はありません。
リポストと呼ばれる、他ユーザーの投稿を自分の投稿として投稿ができる機能がありますが、Twitterほどの拡散力がないのがデメリットです。
そのため、インスタグラムではTwitterのように「バズる」という観念はありません。
「いいね」やコメント、保存数などを多く獲得したり、ハッシュタグをつけたりして、優先的に表示をしてもらうようにインスタグラム側に有益な投稿であることをアピールする必要があります。
インスタとFacebookの違い
インスタグラムとFacebookの違いは、以下の通りです。
- 匿名性があるかどうか
- ビジネス目的かどうか
Facebookでは、アカウントを作成するときに実名で登録する必要があります。
実名で登録することで、友達や知り合いと繋がることが目的とされます。
しかしインスタグラムでは、本名で繋がる必要がなく、匿名性が高いのが特徴的です。
ニックネームや自分に全く関係のない名前でも、インスタグラムを利用することが可能です。
そのため友達や知り合いと繋がりたくない場合でも、こっそりとインスタグラムを利用することができます。
匿名性が高いことで、プライベートだけではなく見ず知らずの人とコミュニケーションをとったり、誰にも見られたくない内容を投稿したりすることが可能です。
また、 Facebookではビジネス目的で利用するユーザーが多いという特徴があります。
インスタグラムでもビジネスで利用するユーザーも増えていますが、プライベートで利用しているユーザーも多いのが特徴です。
そのためインスタグラムでは、ビジネス目的ではない広範囲のユーザーの目に触れやすいのがメリット。
インスタで集客することのメリット
集客をする際には様々な方法がありますが、インスタグラムで集客をすることにはどのようなメリットがあるのでしょうか?
インスタグアムで集客をすることには、以下のようなメリットがあります。
- 認知度がアップしやすい
- インスタユーザーは購買意欲が高い
- ハッシュタグ検索が効率的
- フォロワーとコミュニケーションが取れる
- 写真でアピールしやすい
- サイト誘導の必要なし
- リーチ数が飛躍的伸びることがある
- 消費行動がインスタ上で完結できる
それぞれのメリットを、下記で詳しく解説します。
認知度がアップしやすい
インスタグラムで集客を行うことで、お店やブランドの認知度アップが期待できます。
インスタグラムでアカウントを作成して投稿をしても、フォロワーが増えなかったり「いいね」やコメントが集まらなかったりしても、インスタグラムに投稿をした時点で見ている人は必ずいます。
反対にフォロワーを獲得したり、「いいね」やコメントが多く集まったりすると、多くの人の目に止まりやすくなります。
ユーザーの目に止まることによって、お店選びや買い物をするときに選択肢の一つに上がりやすくなります。
認知度がアップすることは、直接的に集客アップにも繋がるので、インスタグラムでまずは認知度アップを目指すことはとても大切です。
またインスタグラムの利用者数は年々増加しており、月間アクティブユーザー数は2023年現在国内で3,300万人、世界で10億人と言われています。
Facebookの国内の月間アクティブユーザー数は2,600万人、Twitterは4,500万人で、Facebookよりも多く、Twitterに迫る勢いです。
SNSで何も情報を発信しないより、インスタグラムで情報発信をすることによって少しでも多くの人に見てもらうことができます。
インスタユーザーは購買意欲が高い
インスタグラムは、他のSNSよりも購買意欲が高いという特徴があります。
インスタグラムでは2019年の調査で「90パーセントがブランドアカウントをフォロー」していると言われています。
Facebookは知り合いと繋がる、Twitterはニュースを読む、TikTokはエンタメを楽しむという傾向があるのに対し、インスタグラムは絶好のビジネスチャンス。
インスタグラムでは知り合いと繋がることもできますが、ビジネスアカウントをフォローして情報収集を楽しむユーザーも多いようです。
インスタグラムの写真から情報を収集するため、通販サイトを見るように商品の写真を閲覧することができます。
お店のアカウントでも、ウェブサイトを見るようにお店の様子やメニューなどを知ることが可能です。
そのため、よりインスタグラムでユーザーの購買意欲が高まりやすいと言われています。
ハッシュタグ検索が効率的
インスタグラムでは、ハッシュタグをつけることによって投稿をタグ付けすることができます。
ハッシュタグは、気になるキーワードをピンポイントで検索できるのが大きなメリット。
情報収集をするためにハッシュタグを利用するユーザーがほとんどです。
そのため投稿にハッシュタグをつけることによって、よりピンポイントにユーザーに情報を届けることができます。
ウェブサイト等で情報を発信しても、なかなか検索をされない限り閲覧をされることはありません。
ハッシュタグは20個までつけることができるので、少しでも範囲の広いユーザーの目に触れさせることができます。
ハッシュタグで興味・関心の高いユーザーに直接届けることによって、より熱心なフォロワーを獲得することが可能です。
フォロワーとコミュニケーションが取れる
インスタグラムでは、フォロワーとコミュニケーションを取れる機会がたくさんあります。
フォロワーと交流して、フォロワーの疑問に答えたり直接呼びかけたりすることで、フォロワーと密な関係性を築くことができます。
密な関係性を築くことで、よりアクティブなユーザーを獲得できるため、集客に効果があります。
長くフォロワーでいてくれることで、顧客と長期的な付き合いをすることができます。
インスタグラムには、以下のような機能でフォロワーとコミュニケーションが可能です。
- コメント返信
- DMでのやり取り
- リポスト
- インスタライブ
- ストーリーの質問スタンプ
- ストーリーのアンケートスタンプ など
フィード投稿・ストーリー・リールなどの投稿で、ユーザーはコメントを送ることができます。
コメントに返信をすることで、フォロワーと話すことができたりフォロワーから好印象を抱いてもらったりなどのメリットがあります。
また他ユーザーの投稿を引用して、自分の投稿として投稿することができるリポストという機能も。
他ユーザーの自分のアカウントにまつわる、感想やポジティブな投稿をリポストすることで投稿に感謝を伝えたり次の来店を促したりすることもできます。
自分から発信する情報ではない分、より信憑性が高くフォロワーに届くのも嬉しいポイントです。
インスタライブはインスタグラムのライブ配信機能で、コメントや「いいね」でフォロワーとやり取りすることができます。
リアルタイムで届くコメントに答えたり、商品の良さを直接伝えたりできるメリットも。
またストーリーでも、質問スタンプやアンケートスタンプでフォロワーとの交流が可能です。
商品やサービスに関する質問を集めて回答したり、いくつかの選択肢でフォロワーにアンケートに答えてもらったりすることで、フォロワーと気軽にコミュニケーションができます。
写真でアピールしやすい
インスタグラムは、写真・動画で視覚的に情報を発信できるのが特徴的。
自分のブランドの商品やお店を、写真・動画で伝えることができるのは大きなメリットです。
写真・動画で情報発信することで、ユーザーにより明確なイメージを持ってもらうことができます。
イメージがつきやすくなると、集客に大きな効果をもたらすことが可能です。
商品をアピールしたいのであれば商品の写真を、お店をアピールしたいのであれば店内の様子を写真・動画でアップするのがおすすめ。
さらにイメージが湧きやすくなるように、商品を実際に利用している様子を動画に撮ったり、駅からお店までの道順を動画で紹介したりするのも一つの手です。
またお客さんにはなかなか目につきにくい、料理が作られるまでの過程や、スタッフを写してお店の温かい雰囲気をアピールすることもできます。
ブランドやお店の魅力を、より明確に伝えられるのがインスタグラムで集客をする際の魅力です。
サイト誘導の必要なし
インスタグラムで集客をする際には、ウェブサイトへ誘導する必要がなくサイトを頼ることがないのも大きなメリットです。
公式サイトを経由することなく商品・お店の魅力を伝えることができます。
写真・動画で商品やお店のイメージを伝え、ストーリーやコメントでユーザーの質問に答えられるインスタグラムだからこそ、情報収集はインスタグラム上で完結します。
ハッシュタグで他のユーザーの口コミを見ることができるので、口コミを見るためにわざわざ口コミサイトに移動をする必要もありません。
またインスタグラムではショップ機能があり、インスタグラムから商品の購入が行えるのも大きな特徴です。
位置情報をつけることもできるので、お店の場所もインスタグラム上でチェックができます。
ユーザーの購買意欲や集客のハードルを下げられるのは、インスタグラムの大きなメリットです。
リーチ数が飛躍的に伸びることがある
インスタグラムでは「再現性のバズ」を起こすことができると言われています。
再現性のバズとは「別の研究者が同じ方法、同じ条件で同じ実験を行った場合、同じ結果が得られる」こと。
つまり他のアカウントの投稿がバズった時、同じ方法・同じ条件で投稿を行えば自分のアカウントもバズることができる、ということです。
SNS全般に当てはまると思われがちですが、拡散機能があるTwitterは「最初に誰にリツイートされたか」がバズるための重要な要素となります。
そのため、バズるかどうかが運任せな点もあるので、インスタグラムの確実性はビジネスを行う上で大きなメリットです。
特にインスタグラムには拡散機能はなく、「いいね」やコメント、保存数などのエンゲージメント数によって優先的に表示されるかどうかが決まります。
インスタグラムでは、そこまで多くのフォロワーを獲得しておらず、過去の投稿のインプレッション数も多くなったとしても、1つの投稿で大きな反響を得ることは十分にあり得ます。
そのような点も「再現性のバズ」を起こすことができるポイントと言われています。
しかし他のユーザーのバズった投稿をそのまま真似をすることは、著作権にも侵害するのでやめましょう。
あくまで自分のアカウントで様々な投稿を試してみて、バズった投稿があれば、同じように投稿をしてみる、という継続的な試行錯誤が必要です。
消費行動がインスタ上で完結できる
消費行動とは具体的に、認知、興味関心、口コミ、購買、拡散の流れのことを指します。
インスタグラムでは、すべての消費行動がインスタグラム上で完結することができます。
アカウントを作成し投稿をすることで認知、発見タグから投稿を見ることで興味関心を獲得できます。
ハッシュタグ検索で口コミをチェックし、ショップ機能やリンクから購買、良かったものは後日に投稿されることで情報を拡散されます。
インスタグラムではすべての行動を、面倒な手間なく行えるので、より購買意欲や集客を確実なものにすることができます。
インスタで集客する方法
インスタグラムで集客をするには、どのような手順を踏めばいいのでしょうか?
インスタグラムで集客をする方法は、以下の通りです。
- 事前準備
- アルゴリズムを理解
- 投稿を行う
- PDCAサイクルを意識
それぞれの手順を、詳しく解説します。
事前準備
まずは事前準備をきっちりと行うことが大切です。
- 最終目標となる数値を設定する
- ライバルアカウントを分析する
- ビジネスアカウントに設定する
- ジャンルやコンセプトを決める
- 最終目標となる数値を設定する
最終目標を事前に決めておくことは、アカウントを運用する上でとても大切です。
Key Performance Indicatorsと呼ばれる、KPIの設定を指します。
インスタグラムでは、フォロワー数だけではなく「いいね」の数など様々な数値があります。
最終目標を決定する際には、インスタグラムの様々な数値を理解しておきましょう。
フォロワー数 | アカウントをフォローしているユーザーの数 |
インプレッション数 | 投稿が表示された回数 |
エンゲージメント数 | 「いいね」などリアクションされた数 |
リーチ数 | 投稿を表示したユーザーの数 |
フォロー転換率 | フォロワー増加数÷プロフィールアクセス数 |
保存率 | 保存数÷リーチ数 |
UGC数 | ユーザーが投稿した、企業に関する情報を含むコンテンツ数 |
DM | インスタグラム上でのメッセージツール |
コメント数 | 投稿に寄せられるリプライのこと |
基本的には「フォロワー数」を基準に最終目標を設定しましょう。
フォロワー数を最初に決定してから、他の数値を決めるのがおすすめです。
1.ライバルアカウントを分析する
参考にするライバルアカウントをチェックして、分析を行いましょう。
成功しているアカウントから「なぜ人気なのか?」「どのような内容を投稿しているのか?」を学ぶことは大切です。
ビジネス用語でいうと、ベンチマークのアカウントを見つけることに該当します。
アカウント運用を始める前に、ライバルアカウントを分析しておくことでアカウントの運用がゼロからのスタートではなくなります。
ある程度の人気を集めるカタチやパターンを理解しておくことによって、アカウント運用をスムーズに行うことができるでしょう。
以下のような要素を持ったアカウントを10個ほど、分析を行うのがおすすめです。
- フォロワー数は1,000人以上
- エンゲージメント率(いいね数÷フォロワー数)5%以上
フォロワー数が1,000人以上のアカウントで、エンゲージメント数が5パーセント以上であるアカウントが参考にすべきアカウントです。
10個ほどのアカウントを見つけ出し、アカウントの共通点などを導きましょう。
アカウントを見つけるためには、ハッシュタグから検索するとスムーズです。
自分のアカウントが関係するハッシュタグから、人気のアカウントをチェックすることができます。
2.ビジネスアカウントに設定する
インスタグラムでは、自分のアカウントのオリジナリティーを出したり、勝ちパターンを知ったりするために継続的に数値を気にして運用をする必要があります。
インプレッション数やエンゲージメント数を投稿ごとにチェックして、どのような投稿をするかを考えることが成功させるコツです。
インスタグラムでは、インプレッション数やエンゲージメント数を表示してくれるビジネスアカウントと呼ばれるアカウントがあります。
インスタグラムで集客を行うのであれば、ビジネスアカウントへの設定が必須。
ビジネスアカウントは、投稿ごとのインプレッション数・エンゲージメント数・リーチ数をまとめてくれているインサイトと呼ばれる分析ツールがあります。
インサイトでは過去の投稿のデータから、フォロワーの性別・年齢・場所などの割合を知ることもできます。
フォロワー転換率や保存率、エンゲージメント率なども、インサイトから簡単に計算できるのも嬉しいポイントです。
ビジネスアカウントの設定方法は、以下の通りです。
インスタグラムを開き、右下のアイコンをタップ。アカウントページを開きます。
右上の3本線マークを選択します。
「設定」を選びます。
「アカウント」をタップします。
下にスクロールし「プロアカウントに切り替える」を選択します。
「次へ」をタップして進みます。
アカウントに当てはまるカテゴリを選択します。
「完了」をタップして完了です。
3.ジャンルやコンセプトを決める
アカウントを運用する際には、インスタグラム上でのジャンルやコンセプトを決めておくことが大切です。
ジャンルやコンセプトを決めなくてもアカウント運用はできますが、投稿内容がブレてしまったり統一感が出なかったりなど、様々な問題が生じる可能性があります。
具体的に、インスタグラムのジャンル、主なハッシュタグを以下にまとめました。
ファッション系 | #ファッション #お洒落さんと繋がりたい #おしゃれさんと繋がりたい #おしゃれ #今日のコーデ |
ママ系 | #親バカ部 #ママリ #男の子ママ #赤ちゃん #男の子 |
動物系 | #猫 #ねこ #犬 #いぬすたぐらむ #トイプードル |
日常系 | #可愛い #旅行 #花 #海 #ありがとう |
写真系 | #写真好きな人と繋がりたい #ファインダー越しの私の世界 #写真 #カメラ好きな人と繋がりたい #写真撮ってる人と繋がりたい |
美容系 | #ネイル #ジェルネイル #ダイエット #美容室 #美容 |
食べ物系 | #ランチ #カフェ #おうちごはん #ラーメン #お弁当 |
料理 | #cooking #おうちごはん #自炊 #料理男子 #手料理 |
DIY | #DIY #DIYインテリア #セルフリノベーション #DIY女子 #DIY初心者 |
インテリア | #インテリア #インテリア雑貨 #インテリアコーディネート #マイホーム #暮らし |
芸術(アート) | #アート #画家 #芸術 #イラスト #イラストレーター |
筋トレ・ダイエット | #フィットネス #筋トレ #ワークアウト #トレーニング #筋トレ女子 |
アウトドア | #アウトドア #アウトドアファッション #キャンプ #キャンプ好きと繋がりたい #ソロキャンプ |
上記のジャンルやハッシュタグから、アカウントの傾向を決めましょう。
ジャンルが決定すれば、フォロワーにするターゲットの詳細を決めます。
ターゲットは年齢・性別・職業・趣味・趣味にかけられる金額・悩み・ニーズを参考にして設定しましょう。
アカウントのコンセプトは、ライバルアカウントから分析して得た発見をアイディアにすることで、設定できます。
キャッチコピーにしてまとめ、アカウントページに記載をしておくことで、ユーザーにもアカウントのコンセプトが分かりやすくなるのでおすすめです。
アルゴリズムを理解
インスタグラムで集客をするためには、インスタグラムのアルゴリズムを理解することがとても大切です。
アルゴリズムとは、問題を解決するための手順や計算方法のこと全般を指す言葉。
インスタグラムのアルゴリズムとは、インスタグラム内で投稿が優先的に表示される仕組みのことを示します。
インスタグラムはツイッターのような拡散機能はないので、アルゴリズムを理解してフォロワー以外のユーザーにも当恋が届くようにすることがとても大切です。
しかしインスタグラムのアルゴリズムは、明確に公開されているわけではありません。
あくまで推測になりますが、インスタグラムのアルゴリズムを理解する際にはインスタグラムに「有益な投稿であること」をアピールする必要があります。
アピールする際に大切になるのが、以下のポイントです。
- インプレッション数(投稿が表示された回数)
- エンゲージメント数(「いいね」などリアクションされた数)
- リーチ数(投稿を表示したユーザーの数)
上記の3つの数値が複雑に影響しあって、優先的に表示されるかどうかが決まっています。
特に近年では、エンゲージメント数にカウントされる「保存数」が重要な役割を担っていると言われています。
多くの保存数を獲得した投稿は、ユーザーが「後でまた見返したい」と思った投稿ということ。
そのため、より「有益な投稿である」とインスタグラムにアピールしやすいと言われています。
またインスタグラムでは、タイムラインでも優先的に表示される投稿と下にスクロールしないと表示されない投稿があります。
タイムラインで優先的に表示される投稿には、以下のような要素があります。
- ユーザーとアカウントがよくやり取りをしている
- ユーザーが興味・関心のあるジャンルである
- 最近投稿されたものである
アカウントとユーザーがよくコメントや「いいね」をしており、親密である場合は優先的に表示されるでしょう。
またユーザーがよくインスタグラムで閲覧するジャンルであるなど、インスタグラムがユーザーの興味・関心の高いものであると判断した場合も、同ジャンルを上位に表示します。
そして最近の投稿であるかどうか、情報の鮮度も重要な役割を担っています。
インスタグラムで投稿を多くの人に届けるためには、エンゲージメント数などの数値を始め、フォロワーとこまめに交流をしたり、頻度を下げないように投稿をしたりする工夫が必要です。
投稿を行う
事前準備、アルゴリズムを理解したら、実際に投稿を行いましょう。
アカウント運用で最も重要になる投稿ですが、必ず押さえておくべきポイントが2つあります。
- 1枚目の写真は目を引くものにする
- 保存をしてもらうことを意識する
1枚目の写真は目を引くものにする
Twitterでは複数の写真・動画を投稿すると、全ての写真・動画の一部が表示される仕組み。
しかしインスタグラムで複数の写真・動画を投稿すると、1枚目の写真・動画のみが表示されます。
そのため、1枚目に表示する写真・動画、つまり表紙にはこだわることが大切です。
表紙の内容によって、見てくれるユーザーがいるかどうかが変わってきます。
特にイスタグラムでは、1枚目用の写真や画像を作り、内容は2枚目から始めるのがおすすめ。
1枚目には投稿の内容を簡潔にまとめるものや、引きのある写真を持っていくとユーザーからの食いつきが良くなります。
投稿のキャッチコピーを記載したり、ユーザーの深層心理に語りかけたりするのも、ユーザーに人気です。
保存をしてもらうことを意識する
インスタグラムの投稿は「後でもう一度読み返してもらうこと」を意識しましょう。
インスタグラムのアルゴリズムから保存数を多く獲得することが、アカウントをフォロワー以外のユーザーに届けるために大切であることを紹介しました。
投稿を作成する際は、保存をしてもらえるかどうかが重要な要素になります。
保存をしてもらうことで、ユーザーはもう一度投稿を閲覧します。
そのため、より多くのインプレッション数を獲得することができる、というメリットがあります。
保存数を多く獲得する投稿にするためには、内容の質を高めることが大切。
インスタグラムのユーザーは1回目に流し読みをして、もっと詳しく読むかどうかを検討します。
1回目で流し読みをする際には写真や動画をメインにチェックして、視覚的に情報を収集します。
そのため、まずは表紙を始めビジュアルで訴えられるような写真・動画を選択しましょう。
大きな文字でそのページごとに要点を記載してから、細かく内容を書くとユーザーにもわかりやすくなります。
2回目も楽しく読めるような工夫を行いましょう。
PDCAサイクルを意識
投稿を行い、アカウントをスタートさせたら、あとは継続的な運営を行うことが大切です。
その際には、PDCAサイクルを意識して行うようにしましょう。
P | Plan(計画) | KPIの設定 |
D | Do(実行) | 投稿 |
C | Check(測定・評価) | インサイトのチェック |
A | Action(対策・改善) | 改善策、アイディアを出す |
Plan(計画)は、事前準備の際に行ったKPIの設定、ジャンル・コンセプトの確立のこと。
きちんとしたPlan(計画)を行うことで、アカウントの方向性がしっかりとし、ぶれることなく質の高い投稿を行うことができます。
Do(実行)は実際に投稿を行うことを示します。
ライバルアカウントから成功パターンを見出し、自分のアカウントでも試してみましょう。
Check(測定・評価)は、基本的にはインサイトのチェックのことです。
反応が良かった投稿、エンゲージメントが増加した時間帯など、人気の投稿がなぜ人気なのかをインサイトから導き出しましょう。
Action(対策・改善)は、Check(測定・評価)から得た分析結果から改善策やアイディアを考えます。
ユーザーの需要や、みてもらいやすいパターンについていくつか仮説を立て、同じ状況下で何回か試してみることで確実なデータがわかります。
インスタグラムのアカウント運用は、上記のような絶えず実行・分析・改善を行うことが大切です。
インスタで集客する際に成功させるコツ
インスタグラムで集客する際には、いくつかの成功させるコツがあります。
- アカウントページを見直す
- ストーリーのスタンプを活用
- 位置情報をつける
- ショッピング機能を利用する
- 他のSNSとの連携
それぞれのコツについて、詳しく解説します。
アカウントページを見直す
新規フォロワーを獲得するためには、投稿の内容を意識することが大切ですが、アカウントページを充実させることも同じくらい重要です。
投稿を見て興味を持ってくれたユーザーは、アカウントページを閲覧して、自分にとって有益なアカウントであるかどうかをチェックします。
有益なカウントであると判断された場合は、フォローボタンを押してくれます。
ユーザーがアカウントページでチェックする内容は、以下の項目です。
- プロフィール文
- 過去のフィード投稿の内容
- ストーリーズハイライトの内容
- アカウントページの統一感
ユーザーが最初に見るのが、プロフィール文です。
プロフィール文から「アカウント名はなんなのか」「どのようなアカウントなのか」「何を発信しているのか」をチェックします。
そのため、出来るだけ簡潔にアカウントの内容を紹介することが重要です。
150字以内で、名前、アカウントの概要、キャッチコピーなどを記載しましょう。
箇条書きをしたり、絵文字を適切につけたり、改行をしたりするのもおすすめです。
過去のフィード投稿の内容も、一緒にチェックします。
表紙の内容をざっと見て、自分の興味のある内容なのかどうかを検討します。
またストーリーズハイライトがあれば、どのような内容がまとめられているのか、タイトルとカバー画像も見られます。
最後にアカウントページの統一感があるかどうかで、おしゃれ・きちんとしたアカウントであるかどうかが決まります。
フィード投稿の写真の加工・フィルターを揃える、ストーリーズハイライトのカバー画像を揃えるなどの工夫が必要です。
ストーリーのスタンプを活用
インスタグラムの一番オーソドックスな投稿方法はフィード投稿ですが、近年はストーリー投稿も注目を集めています。
最近ではフィード投稿よりも、ストーリー投稿の方がよく見られているとも言われています。
ストーリーは、タイムラインの上部に表示されるため、フィード投稿よりも見やすいという特徴があります。
また24時間限定で公開されるため、閲覧しようという意欲を高めることができます。
そのため、インスタグラムのアカウントを運用する際には「いかにストーリーをうまく活用するかどうか」が重要です。
ストーリーでは、ユーザーと交流することができるスタンプを積極的に利用しましょう。
ユーザーから質問や意見を集めることができる質問スタンプや、4択からユーザーに回答を選んでもらえるアンケートスタンプがおすすめ。
ユーザーとコミュニケーションをとることで、インスタグラムから交流のあるアカウントとして認識されやすくなり、投稿の上位表示にもつながるでしょう。
そのほかにも、リンクを貼れたりカウントダウンができたり、BGMをつけられたり、豊富な加工方法があるのもストーリーの魅力。
魅力的なストーリーから、ユーザーの興味を集めるのも一つの手です。
位置情報をつける
インスタグラムでは、位置情報を投稿につけることができます。
位置情報を投稿につけることで、位置をわざわざ記載することなくユーザーに情報を伝えることが可能です。
特にお店を紹介したいのであれば、投稿に積極的に位置情報をつけましょう。
ユーザーは位置情報をタップすることで、地図上からお店の場所をチェックすることができます。
また他のアカウントの位置情報付きの投稿も一緒に確認ができるため、他ユーザーの口コミや感想も見ることができます。
位置情報をつけることで、インスタグラムの地図上からお店を探しているユーザーの目に触れやすいというメリットも。
場所を紹介したいものは、位置情報を積極的につけて投稿をするのがおすすめです。
ショッピング機能を利用する
インスタグラムでは、インスタグラムでビジネスを行うユーザーに向けて「ショッピング機能」があります。
ショッピング機能とは、投稿やアカウントページに、商品ページを紐づけられる機能です。
投稿を見たり、アカウントページを訪れたりした際に、すぐに商品ページに移動できることで、ユーザーが購買意欲を高めた状態で購入を行えます。
他のサイトにわざわざ移動する必要がないので、購入をするハードルを下げられ、より多くの売り上げが期待できるでしょう。
商品ページには、商品の写真、商品名、値段、ウェブサイトへのリンクを掲載することができます。
インスタグラムで商品の販売をするなら、ショッピング機能の利用は必須です。
他のSNSとの連携
YouTubeやTwitterなど、他のSNSと連携をしてインスタグラムで集客をする方法も有効です。
インスタグラムは近年主要のSNSになりつつありますが、まだまだ利用していない方もいるのも事実。
しかし他のSNSであれば、インスタグラムをやっていない人もインスタグラムに集めることができます。
YouTubeを見たりTwitterをフォローしてくれたりして興味を持ってくれた人もインスタグラムの集客につなげることが可能です。
他のSNSでもインスタグラムのアカウントの存在をアピールしてみましょう。
インスタで集客する際のポイント
インスタグラムで集客をするポイントを、それぞれの投稿・ページ別に詳しく解説します。
- アカウントページ
- フィード投稿
- ストーリー
- リール
アカウントページ
アカウントページには、以下の点に意識しましょう。
- アカウント名、投稿者名
- アカウントの概要、キャッチコピー
- 店舗の住所
- 問い合わせ先
- ショッピング機能
上記の内容を、できれば150文字ほどにまとめましょう。
絵文字、改行、箇条書きをすることで、すっきりとした印象になります。
その他、投稿の統一感を持たせたり、ストーリーズハイライトを整理したりすることも、アカウントページには重要です。
投稿に関しては下記で紹介します。
フィード投稿
フィード投稿をする際には、以下のポイントを意識しましょう。
- お店・商品の雰囲気
- 実際に商品を使っている動画などイメージ
- お店の営業時間
- 商品の値段、概要
- ハッシュタグ
- ショッピング機能
- 位置情報
フィード投稿では、実際に商品やお店のイメージができるような内容を心がけましょう。
商品であれば実際に使用したり、お店の雰囲気を伝えるために内装を写したりする様子を写すことで、ユーザーにも伝わりやすくなります。
ユーザーがイメージを持ちやすくなることで、より気軽にお店を訪れたり購入をしたりすることができます。
またユーザーがより気軽に来店や購入を行えるように、お店の営業時間や値段を記載すると親切です。
写真に文字を入れ込んだり、キャプション(文章)で説明したりしましょう。
またショッピング機能をつける、位置情報をつけるなども、集客をする上で大切です。
ストーリー
ストーリーを投稿する際は、以下のポイントを意識しましょう。
- 営業時間や商品在庫のお知らせ
- おすすめ商品や新商品の紹介
- リポスト
- フィード投稿の紹介
- アンケートスタンプ、質問スタンプ
- ハッシュタグ
- ショッピング機能
ストーリーは24時間限定で公開される投稿方法で、フィード投稿よりもユーザーに見られやすいという特徴があります。
そのような特徴を生かして、ストーリーでは最新情報や今後変動するかもしれない情報を発信することができます。
例えば、限定的な営業時間の変更、在庫切れ商品の入荷情報など、最新の情報をすぐにユーザーに届けることが可能です。
また、新商品やおすすめ商品なども気軽に発信することができます。
さらに、他ユーザーがお店・商品に関してインスタグラムで投稿を行った際に、その投稿を引用して自分のストーリーとして投稿する、リポストも可能です。
投稿者に対するお礼とともにリポストすることで、投稿者にも好印象、フォロワーにも自分の商品・お店を自然な形でアピールすることができます。
またフィード投稿を投稿した際には、ストーリーでフィード投稿をアップした旨をお知らせするのもおすすめ。
ストーリーでフィード投稿のアップに気づいてもらうことで、投稿したのに見落とされてしまうという事態を防ぐことができます。
リール
リール投稿に関する、集客におけるポイントは以下の通りです。
- 動画は基本的にリール投稿にする
- 冒頭3秒間で惹きつける
- テンポを早く
- ハッシュタグやキャプション(文章)も忘れずに
リール投稿は、インスタグラムの動画専用の投稿方法です。
基本的にインスタグラムのフィード投稿で動画だけを選択すると、フィード投稿とリール投稿の両方が行えます。
動画を投稿したいのであれば、必ずリール投稿にすることでフィード投稿・リール投稿の両方からユーザーを集めることができます。
しかしリール投稿はショート動画が好まれるため、長い動画やテンポの遅い動画はあまり人気が出ないので注意しましょう。
動画は必ず編集をして、ユーザーがエンタメとして楽しめるように工夫することが大切。
またリール投稿は冒頭の3秒が諸部と言われています。
リール投稿は下にスクロールするだけで次々と動画を楽しめるため、冒頭の3秒でユーザーを惹きつけられないと動画を見られることなく次の動画にスワイプされてしまいます。
そのため、冒頭3秒間でユーザーの興味を引くような工夫を忘れないようにしましょう。
インスタの集客に関するよくあるQ &A
インスタグラムの集客について様々な情報を紹介しましたが、まだまだ疑問点は残りますよね。
インスタグラムの集客に関するよくある質問を以下にまとめました。
- 集客のフォロワーの目安は?
- 自動集客ツールは効果的?
それぞれの質問に関する回答とともに、詳しく解説します。
集客のフォロワーの目安は?
インスタグラムで集客を行うのであれば、1万人フォロワーを基準にするのがおすすめ。
インスタグラムでは1万人を超えれば、集客に成功したと言えるでしょう。
なぜならフォロワーが1万人を超えて、やっと安定した売り上げが見込めるからです。
1万人を超えるまでは、売り上げの成果がそこまで見込めないのがインスタグラムでの集客です。
1万人を超えると、投稿へのインプレッション数やエンゲージメント数も最初から多く獲得できるので、より多くの露出の機会にも恵まれます。
インスタグラムの集客に関して目標に迷うのであれば、まずはフォロワー1万人を目指して運用してみるようにしましょう。
自動集客ツールは効率的?
インスタグラムでビジネスを行う企業が増えれば増えるほど、様々なツールも新しく開発されるようになります。
その中でも自動ツールというのは、アカウントを運用する者の代わりに「いいね」やフォローを自動で行ってくれるツールのこと。
「いいね」やフォローを行ってくれることで、新規フォロワーの獲得へとつながります。
自動集客ツールは、新規フォロワーの獲得だけではなく、お店の売り上げや来店につなげてくれるまでのツールのことを指します。
アカウント運用をするのであれば、自動集客ツールを利用してみる方が効率的であるような気がしますよね。
しかし自動集客ツールにはメリットとデメリットがそれぞれあるので、利用する際には注意が必要です。
メリット | 投稿にだけ集中することができる フォロワー獲得から集客にスムーズにつなげられる |
デメリット | コストがかかる アカウント凍結のリスクがある |
確かに自動集客ツールを使うと、何もツールを使っていない場合よりも効率的です。
投稿にだけ集中することができるので、より質の高い投稿の作成ができたり、インスタグラム以外の業務に時間を使ったりすることができます。
しかしコストが掛かるので、利用する際には注意しましょう。
また自動ツールに任せすぎると、インスタグラムにスパム行為と思われ、アカウントが凍結してしまうというリスクがあります。
自動集客ツールは、メリットとデメリットを理解してから利用を検討するようにしましょう。